9月3日
○本日の寄贈本
白水社より「ゴンドラの文化史」アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ著
辺見じゅんさん(幻戯書房)より「20世紀断層」野坂昭如著
宇野亜喜良さんより「Cine Aquirax」宇野亜喜良著
西川隆模さんより「シュタイナー哲学講義」
ルドルフ・シュタイナー/西川隆模訳

大前直子さん
お母様にもよろしく。「猫背の目線」は年令、性別、国籍関係なく読んでもらえればと思って、体のこと、心のことなどを書いてみました。「病の神様」の続編のつもりが、この本を出してから病気をしなくなったので、続編というより姉妹編ってとこです。
公園のベンチで足と上半身の導引術をする。そんなぼくの姿を犬が近づいて不思議がってジッと眺めているのがおかしい。

5時半起床。2〜3ヶ月振りに早朝散歩に出る。驚いたことにジョッカーやウォーカーの多いこと。ぼくだけが休んでいたのか。公園の木影は快適だ。体にいいことをしている人を見るとこちらも元気になりそう。天空の白銀色の月が笑っているように見える。

9月2日
素人、セミプロ、プロの境域が失くなった。美術の拡張と同時に、美術の解体である。

美術の主題、様式の多様性そのままが反映している。何でもありの時代で従来の審査方法が通じなくなってきている。まるでこちらがためされているようだ。

今日は午前中から世田谷美術館長 酒井忠康さん、西脇市岡之山美術館長 来住しげ樹さんらと第8回サムホール・ビエンナーレの審査を行う。1900点の応募作を床に並べての審査だが腰と首が痛くなる。こんな「痛い」審査は滅多にない。次回から車椅子に乗ろう。

千代ノ山関が大関だった時に親方の元北の海関が千代ノ山関に化粧回しのプレゼントをされた時もデザインした。二人でわが家に来られた時、千代ノ山関は犬を恐がってなかなか家の中に入られなかった。間もなく横綱に昇進。海外公演には必ずぼくの化粧回しをつけられた。

若乃花関が夫妻で化粧回しのお礼にといって米一俵をかかえてこられたのには驚いた。二子山部屋では若島津関の化粧回しもデザインした。

その後二子山親方から隆ノ里関の化粧回しも頼まれたが、その時春画を描いてしまった。これはまずかったが、「女性は土俵に上がれませんからね」と訂正を求められたが、春画の原画が気に入られ欲しいといわれたので差し上げた。

若乃花関が亡くなった。当時大関の若乃花関の化粧回しをデザインした時、二子山部屋で逢ったことがある。「土俵の鬼」といわれていたが、優しかった。「ハングリー精神」のことを「ハングル精神」と間違えられたことに親しみがあった。

9月1日
兵庫県西脇市なう

絵画論で知識を得ようとしても他人の借り物だ。それよりもジックリ絵を時間をかけて眺めるべきだ。そして自分の絵画論を持てばいいのだ。

目は色んなものを見る。それは無意識に記憶されていると思う。目は考えないが、見る行為は思考に比敵する。見ることは他人の考えを活用する以上に、自分の考えを生むことになる。

この猛暑の中、屋根の上で瓦を並べる作業をしている人が7人ほどいる。夕方じゃ間に合わないのだろうか。

小さい入道雲がいっぱい浮かんでいる。こんな風景はアマゾンで見た雲とそっくりだ。日本はついに熱帯気候になったのか

今月は新幹線ばかり乗っているようだ。どんな小さい旅でも日常から離れるのはいい。離れないでどこにでもついて来るのは「自分」だが、こーいう時の自分は意外と本来の自分に近い。本来の自分って何にでも反応する自分だ。

ぼくにとってツイッターは排泄物だ。出しっぱなしってわけだ。どうせぼくのツイートなんか水洗便所の水なんだから。

何もしない時間は眠らないで、起きていて何も考えないのが一番いい。そーいう時、雑念が浮かぶ。その雑念がぼくのツイッターだ。

乗り物に乗るとすぐ眠る人がいるが、貝原益軒もレオナルド・ダビンチも昼間のうたたねは気を滞らせるのでよくないという。ぼくの経験からいうと目覚めた時、気分が悪いことが多い。

新幹線の車内の時間は好きだ。他に人はいるが孤独になれる。ただし隣に人が来られると嫌だ。そんな時は二席共空席の所に移動する。それでまた人が来るとまた移動する。これも変化だ。

無駄な時間が有益であると気づくのは多忙を手放した時だ。

普段、思考のすき間を作らないように、まるで点描画のようにビッシリすき間を埋めてはいまいか。新幹線の窓外の流れる風景を見ていると思考まで流れて消えてしまう。こういう無駄な時間を日常はなかなか与えてくれない。

ハワイアンを聴きながら絵を描いている。ますますハワイへの憧れは強くなる。だが行けない。いや行かない。これこそ道教の房中術だ。この教えは ヨーガにもある。生体エネルギーをとことん内臓させる。これは創造の秘儀 である。

70年代の真夏にスペインやインドに行った時は40度近かったように思う。 そしてその体験したことのない暑さに身心共に大歓びしたものだ。そしてホテルのプールサイドやビーチで真黒に肌を焼いたのが、今や熱中症を恐れて逃げ廻っている。

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