2015年12月25日
「そろそろ店頭に並ぶはずですが、「アトリエ会議」(保坂和志+磯崎憲一郎+横尾)に3人がサインをすることになったのでサイン入りは2月1日以降に用意できますので、ご希望の方、少し待って下さい。「横尾」だけのサインなら正月明けOKです。

一昨日と昨日、病院で診てもらったら、どうやら自律神経失調症みたい。(それだけじゃないと思うけどね)。一種の社会的病だって。そんなに社会的じゃないのにねえ。

アトリエの本の大整理が面白くって。(体力ないけどね)年末、年始はこれでいこうと思う。労働者になって。

来年こそは大作と思っているけれど、その前に体力だね。ここ1〜2年ヘトヘトだったから作品が小さくなっていた。これはまずい。できれば神戸の美術館での公開制作も計画したい。公開制作って観客のエネルギーを吸収しちゃうんですよね。

来年の早い春に箱根・彫刻の森美術館の個展が待っている。海外はスイスとロシアの美術館の個展も待機。そのあともオーストラリア、台湾、アメリカもあるけれど、あんまり先きの事は考えない方がいいよね。

2015年12月21日
「幻花」の画集が大変評判がいいんです。(著者本人がいうので間違いないが、著者の言葉はまた信じられない)もうこんなシンドイ仕事は二度と出来ません。われながら元気だったんだなあと絵を見ながら回想しています。

「幻花」の展覧会「幻花幻想幻画譚」展(神戸・横尾忠則現代美術館)の会場構成もぜひ。絵は一点一点じっくり、ゆっくり、時間をかけ? 観てもらいたいですね。今までとはガラッと変った展覧会です。一日一点一年371点全作展示。

脳に合わさずに体に合わした仕事の仕方、話の仕方、絵の描き方、生き方、行き方に変えます。他人のペースではなく自分のペースでゆっくり、じっくり、怠け怠けに決めました。

年末から正月休み、何もすることなし、絵を描くか躰を休めるか、無為のまま過ごすか。まあ、人と会うことがないので耳と口休みというとこかな。


2015年12月18日

「アトリエ会議」は3人の鼎談だけれど一人のしゃべる言葉が誰も短かい。一人一人が一行ぐらいしかしゃべらない。普通の会話って、ポツポツ短いじゃないですか。別に議論するわけじゃないから、まるで小津安二郎の映画みたいに、内容があってないような会話がただ長々と続く。日常会話がそのまま本になったような本です。

一人の人間の考えを一人の人間が長々しゃべるのではなく三人の人間が、ひとつのことを言葉をつなぎながら何んとなく形にしていくんだけど、その形がヘラヘラと飛び散ってどっかに行ってしまう。だから、ここではまとめるとか、結論など全くない、ただしゃべりながら生きているプロセスしかないわけ。だって生きることはプロセスなんだもん。

保坂和志(小説家)——「僕は大学の終わりから三十ぐらいまで、自分の人生は『なまくら四つ』だと思っていた」「オリジナリティがある人は、何度も何度も似たようなものをつくり続ける」

磯崎憲一郎(小説家)——「芸術家は長生きが最大の勝利じゃないですかね」「夢の中で全ての状況を受け入れている感じは、小説を書くときの無力感に近い」

横尾忠則——「思うように描けないという前に、まず僕に思いがないんだもの」「創作というのは消す勇気がないとできないね。僕はそれを破壊という」「極端に言うと、完成なんてどうでもよくて、プロセスをあえて見せようとしている」


2015年12月17日
出ました! 保坂和志さんと磯崎憲一郎さんとの3人対談(鼎談)集(河出書房新社)。とにかくわかり過ぎてむつかしいほど面白い本です。好評であれば、今後2冊、3冊と死ぬまで出版されるよーです。とにかく何もない内容だけに、内容たっぷりです。2人は芥川賞作家。

40年前、瀬戸内さんの新聞小説「幻花」の挿絵を371点、超豪華本(¥3,800+消費税)になって登場しました。もうこれ以上の絵は描けません。体力、気力、技術が最も充実していた39〜40才頃の自信作です。是非見て下さい。「幻花幻想幻画譚」(国書刊行会)。目下、神戸の横尾忠則現代美術館で開催中です。

2015年12月15日
退院のあとリファビリのつもりで神戸(個展オープニング)に行きましたが、第一日目の夜、ホテルで倒れ神戸市民病院に救急車で搬送され、4時間後に退院(?)。翌日、瀬戸内さんと浅田彰さんとの鼎談には、なんとか出席。昨日、再検査の結果OKがでました。

瀬戸内さん、浅田さんとの3人のトーク、超超満員で、面白かった。活字にして、読んでもらいたいところ。どこかないですかね?

今夜の「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京、20:54~21:53)に李麗仙さんが「腰巻お仙」と「ジョン・シルバー」のポスターを鑑定してもらいます。果たしていくら?

2015年12月07日
未知のゾーンの決死圏から無事帰還しました。医師から「重篤 」なって言われるとびっくりですよね。最初「ジットク」と聞いたので、まさか「寒山拾得」じゃあるまいし、危篤の一歩手前の重篤だなんて、ホンマか? だった。ある程度ホンマだったようだ。

入院3日間は10時間の点滴が続いて、高熱下らず、食欲0、思考マイナス100。WBCだかWCだかが、いきなり1万以上の数値。病院だってびっくりしたんじゃない? わけわかんないこっちはもっとびっくり。

4日目に急に熱が下り、食欲が出て、「助かった!」まあそんなわけで6日間の闘病生活に終止符です。

気分転換にアデルのNew Album「アデル25」とNew Album「エンヤ/ダーク・スカイ・アイランド」のCDを聴きまくる。難聴のリハビリを兼ねてね。

2015年12月05日
1週間入院して、今日退院します。まさかの入院で今回は本当に突然変調が起こりました。何が起こっても不思議じゃない年令のゾーンに入った感じです。避けられない事態でした。まあ、ひとまず、怠けます。



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