2018年12月28日
毎年同じこと言うけれど一年はアッという間に過ぎた。今年も友人、知人が10数人亡くなった。こちらだって待ち合い室で待っているようなものだ。死んだら死んだで向こうにも待ち合い室があって、行き先きが決まるまで待つようだ。

もうこちらの知り合いより、向こうの知り合いの方が遥かに多くなった。これから知り合う人もそう多くないだろう。

いくら向こうへ行った知り合いが多くても、向こうで会えるとは限らない。また向こうで新たに知り合いになる人もいるだろうけれど、こちらで知り合った人達の数ほど多くはないと思う。それでいい。

年を取るとともに、こちらの世界が希薄になっていく。それでいい。その方が向こうへ行きやすい。

展覧会の予定が少しづつ増える。増えた分、寿命も増えるのかな?

サラリーマンでもないくせに、休暇は嬉しい。どこかに行くわけでもない。絵を描くことが旅行みたいなものだ。ジッとしながら旅ができる人だから、いいでしょう。

好きで描いていた時代は終りかけている。できれば何もしないでいる方が好きだ。死んでも画家になるなんてイヤだよな。

生まれ変わったら何になるって? 何にもなりたくないね。第一もうこれ以上生きた人間は打ち止めにしたいよね。生まれ変わるなんて、もう結構。何回生まれ変ってきたことか。

正月休みはツイートも休み。お互いにゆっくりしましょう。

まあ、いいお年を!

この間豊島横尾館に行ってきた。この島には猫が沢山いた。野良だと思うけれどどの子もこの子も丸々太っていた。島民の人達はやさしいんだろうね。恐がる猫は一匹もいない。猫が逃げるような所には住みたくないね。

今朝の新聞で静岡の猫が1ヶ月振りで名古屋で見つかったという。山あり川あり、人と車だらけの街をどう抜けていったんだろう。車の誰かが拾って名古屋まで連れて行ったというならわかるけれどね。

以前、石川県に旅行中、車から逃げた猫が1年振りに横浜のわが家に帰ってきたという話を聞いたけれど、猫の足跡を知りたいよね。人間の能力って大したことないよね。

2018年12月26日
冬至が過ぎると、日に日に日が長くなるのが身体でわかります。日が長くなると絵を描く時間も長くなる。

このところ海外から三島由紀夫さんの本の装幀や、その他の仕事が結構沢山続いているけれど、三島さんとの交流があったことなど知らないのに、どこかに三島文学と共通するものがぼくの作品に感じとるのかなあ。

年末、年始は毎年のことながら、お絵描き三昧です。他にすることが思いつかないんですよね。こんな年末年始を20年くらいつづけているように思う。

元旦はいつも土屋嘉男さんとファミリーレストランに行ってそのあと氷川神社へ行ったりしていたのに、今年は死んじゃったので、行けないよなあ。幽霊になって来たっていいんだよ。

2018年12月20日
「カルティエ そこに集いし者」少し直しが入ったために、発売は年内ギリギリ29日位になります。

西脇市岡之山美術館の西脇展が1月6日にオープン決定。新作の紙スキ作品も展示されます。今後もこの紙スキ作品を2〜3年かけて実験したいと思っています。今入口に立ったばかりで本番はこれから。

NHK大河ドラマ「いだてん」のポスター見てくれました? 放映は1月2日かな。どこで見れるのかな? 駅かな? まだ貼ってませんよね。2弾、3弾も期待して下さい。1弾目と違ってまた面白いですよ。かなり先きになりますけれど。でもすでに完成しています。

最近贋作が出廻って困っています。(ぼくが困るんじゃなく、所有者が困っているのですが)どうも京都発とか。その内バレます。村上隆さんのコレクションの中にもぼくの贋作があって、彼の熊本でのコレクション展にも危わや出品されるところでした。

怪しい作品は私の方に写真で問い合わせて下さい。すでに10数点が見つかって廃棄処分にしています。うっかり所蔵していると税の対象にされちゃいますよ。

久し振りに新たなY字路作品の制作に入っています。その一点は西脇の美術館で展示します。

1月26日(土)より神戸のぼくの美術館で「大公開制作劇場」展がオープンします。当日公開制作の予定。時間は随時、その時の気分です。

2018年12月19日
NHK大河ドラマ「いだてん」の第1号ポスターがNHKによって公開されました。かなり話題になってツイートが3000件、1万件以上のいいねとの反響らしいです。このあと第2号、第3号のポスターも出きていますが、来年のどこかで発表されます。今は内緒!

昨日、第3号のポスターの撮影を終えました。ガラッと変った作品になります。

カルティエ、そこに集いし者」には119人(だったかな)の世界で活躍するアーティストの肖像画を描いています。日本人のアーティストも何人かいます。

2018年12月12日
NHK大河ドラマ「いだてん」のロゴを紹介しましたが、そのポスターができました。原物は金ピカです。モデルは中村勘九郎さんです。大変な熱演でした。


年末ギリギリに「カルティエ、そこに集いし者」の画集が出ました。来週木曜日頃には店頭に並ぶ予定です。国書刊行会。¥3500

2018年12月13日
僕のライフワークになりつつあるY字路の第一作目は郷里の西脇の椿坂の途中にあるが、中央の先端の建物を真黒ケに塗りつぶした。建物というよりそれ自体が彫刻のように見える。何故か異様な感じで、Y字路というシチュエーションがより明確にその意味を主張し始めた。


アレッ?! すでにこのこと前に書いたかな? 老齢になると同じことを何度も反復する。

カルティエ現代美術財団30周年記念展で、今まで個展を開いたアーティスト100数10人のポートレイトを同展に出品したが、その作品を1冊の画集として国書刊行会から年末ギリギリに出版。監修はカルティエ現代美術財団。館長と担当学芸員のテキスト掲載。

2018年12月12日
この間のSWITCHでの瀬古利彦さんとの対談の感想がNHKと制作会社エフエフ東放に届いた感想がどっさり。どちらかというと40〜70代が中心で、このツイッターの読者(?)とは異なる人達のように思えた。

若い人はテレビを観ないって? 本当? そーかも知れない。10〜30代の人達からの感想はツイッターで読めるが、感想を送ってくれた人達は圧倒的に上の世代だった。

沢山寄せられた感想の中に批判がひとつもなかったことが不思議だった。実は再放送が深夜0時にあったけれど、こちらの方が視聴率が倍というのも面白い。再放送は年令層が若いように思われた。

そんなことを言うぼくは難聴なのであまりテレビはみない。全放送に字幕が入ればいいんだけれどねえ。でもテレビを観ない代りに読書が少し多くなったかな。

郷里の西脇で紙スキ作品の制作や、豊島(テシマ)横尾館への旅などが続いていて、ちょっとくたびれましたが、来年以後も内外の展覧会が集中しているので、霞ばっかり吸っているわけにはいかなくなりました。年末年始返上で制作です。

頭を空っぽにして描くしかないです。年令的にも、ほっといても空っぽになっていくので余計な努力の必要もないです。

あとは体力勝負です。あんまり自信はないけれど、気力を養うしかないでしょうね。ぼくにとってのオリンピックが始まる感じです。競技相手がひとりもいないひとりオリンピックです。ルールもコースもない自分との競争です。

2018年12月06日
瀬戸内海の豊島(テシマ)横尾館へ行って来た。開館以来5年経つが、今も新品(?)同様、ガーデニングも内部の作品も全く変色なし。新築当時のまま、庭を流れる川に鯉を2〜3匹放魚したのが子を産み、現在23匹。

鯉を放したのは建物内に動くものが必要だったのでモビールを考えたが、一層のこと動く生き物ということで鯉を泳がした。だから23匹の鯉も作品です。

豊島横尾館にはレンガの塔がある。これはキリコの形而上絵画の引用。それと犬島にあるレンガ工場(?)との関連性も考慮した。しかし横尾館の塔もキリコの塔と同様のレンガ色になるはずが、なぜ黒くなったのか不明。

港に着く船からも見える塔なのでレンガ色でなきゃいけないのだ。レンガ色に変更できないか、今後の課題である。

この塔の内部の壁には滝のポストカード(セラミック製)が何千枚も張られている。しかも床が鏡なので、床を中心に天地の2つの空間体験ができる。

もうひとつ、トイレの内部が全部鏡張り、床、壁、天井、これは是非入ってみないと見れない、用があってもなくても、是非トイレへ。

昨日、昼前、岡山駅のショッピングセンターのトイレに妻がカバンを忘れ、それが駅の捨得係に届けて下さった人がおられたが、お名前がわからず、もしこのツイートを見ていただいたら、ぜひご一報下さい。

また、このカバンを拾われた方の知人の方でも結構です。ぜひお知らせ下さい。よろしくお願いします。

保坂和志さんが、ぼくとの会話で、保坂さんの言葉が聞きとれないので、筆談用の白板をプレゼントしてくれました。特殊なマーカーで書くと、すぐ消せる。白板の文字を読んで、ぼくが答える(話す)というわけです。これは携帯できるので便利がいいです。

買物して、レジに行くと、何か話されるがさっぱりわからないのでこれに書いて下さいというと「1200円です」みたいに書いてくれるので便利がいいです。ぼくはしゃべれるので白板は使わない。



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