5月31日
この間いわき市のスパ・リゾート・ハワイアンズの温泉に行った。ここに行く前にいわき市美術館に寄ろうと思って前日に電話をしておいた。そしたらぼくの担当者のTさんが待っているといわれた。それにしてもこの美術館はぼくの作品を一点だけ持っているけれど、特別ぼくの担当者なんて人がいるはずがないのに変だなあと思って、まあ美術館を訪ねた。そこで分かったことは電話を受けた人が、ぼくと池田満寿夫さんを間違えたそうだ。数日後に池田展が始まるのだが、その担当者がTさんだったらしい。それにしてもどうして亡くなっている池田満寿夫さんが美術家に行くというのだ。生きている人間と亡くなっている人間をどうして間違えますかねえ。しかも美術館ですよ。(笑)(笑)(笑)。するとぼくという人間は池田氏のお化けということになりますかねえ。

今日も糸井重里さんの「ほぼ日」で対談をやっていますよ。

◎今週買った本(もう本は買わないと決めたのに)
 「ある種の人生」(グレアム・グリーン)

5月30日
日曜日(6/1)には中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)とトークを世田谷美術館で行われます。そのトークのテキスト(?)は「芸術新潮」6月号での二人の対談になるのでは……? トークの前に読んでもらえば立体感がつかめるのではないでしょうかね。老姿心ながら。

糸井重里さんの「ほぼ日新聞」にアクセスして下さい。二人の会場を巡りながらの対談が毎日連載されているはずです。活字になると二人の会話は実に変でケッタイなものです。

中条省平さんとのトークは糸井さんみたいにはなりません。シリアスです。でもぼくは作品と同様、調子はずれの人間なので、さあどうなりますやら。

何やら怪しげなパフォーマンスが展覧会終了後、会場をツアーする企画があるようです。ワークショップは誰でも参加できるのかな?参加希望者は美術館の学芸員の塚田さんに問い合わせてみて下さい。
次回は6月7日(土)、8日(日)らしいです。

5月28日
相沢優子さん
ぼくの「病の神様」(文藝春秋社)に書いている病気になった時に見る幻想体験は子供の時代には誰にでもあるようですね(ない人もいますが)。この幼児体験を江戸川乱歩は「押し絵を旅する男」で書いたようにぼくは思います。幼児の意識はドラッグの世界そのものですね。

毎日凄い数の「冒険王」展と本の読後感のメイルをプリントアウトして拝見しています。美術関係者以外の方々の生の声がこんな形で聞こえてくるのは実にエキサイティングです。今まで観賞者や読者の直接の声が届かなかったのが、いろんな人のブログのお陰で知ることができています。居ながらにして旅をしている気分です。

いよいよ糸井重里さんの「ほぼ日」で糸井さんが「冒険王」展の会場に来てくれてぼくがナビゲータ役でアレコレ、彼のヤヤコシイ質問に答えて廻るというのを休館日に演りました。ここには1/3位のサワリしかでていないけれど、全文を読みたい人は「ほぼ日」にアクセスすると読めますよ。なんでも10回連載になるので、どーしても読みたい人はどーぞ。

ほぼにちが冒険王展に  
糸井重里さんと  


「マリー・クレール」の7月号で、風呂敷を作りました。(草間弥生さんも)ご希望の方は「マリー・クレール」99ページに詳しく出ています。ついでにこの雑誌には「未来の地図」と題して毎号エッセイを連載しています。

5月27日
例の世田谷区教育委員会が「冒険王」展観賞拒否を22校の小学校に通達したという問題で新聞各紙が取材を始めているようだけれど、この際美術館側がバシッと一言コメントされた方がいいんじゃないかな。でないといつまでも尾を引きそうだ。それにしても教育委員会がこの展覧会の後援者なんですよね。
この問題が新聞で報道されてからというもの子供連れの観客が増えているというのも皮肉だね。それも子供が大いに喜んでいるという。教育委員会の発言は逆効果を上げて動員に協力した形になっているのがおかしいというか嬉しいね。

わが家に猫の通用口を利用してネズミが入ってくるので粘着物を床に敷いていたら、ネズミがかからずにわが家の猫がかかってしまって、さあ大変でした。

5月25日
しばらく(さあ2ヶ月以上かな?)絵を描いていないと、このまま永遠に描くことを止めてしまうのかな?とも思ったが、どうもここ数日前から、描きたい気持ちがフツフツと湧いてくるのだった。その点デザインはもう一年以上前から止めているのにちっともそんな気が起こってこないが、これはいよいよ本物であろう。まさか本職であった仕事がある日突然「ヤーメタ」となるんだから人生って気まぐれで面白い。決まったことを決まったようにやっていくというのはどうもぼくの性に合わないらしい。年令と共にだんだんガキっぽくなっていくように思う。芸術におけるインファンテリズム(幼児性)ってきっとこーいうことなんだろうと思う。

◎今週買った本(もう必要以上に買わないように腹に決めたはずだったのに)
「撃墜王の素顔」(杉野計雄)
「ラバウル航空隊の最後」(渡辺紀三夫)
「私は魔境に生きた」(島田覚夫)
「シュルレアリスム」(パトリック・ワルドベルグ)

5月23日
小説「ぶるうらんど」が昨年度の短篇18点の中に選ばれた。「文学2008年」<講談社刊>に掲載されていますが、この小説は4篇からなり立っていますが、独立した物語ではなく連鎖した長篇(中篇かな?)と考えて、一気に読んで下さい。最後には「アッ」という結末を向かえます。ぼくの絵と同じく四篇ともスタイルが異なっています。次回の絵のテーマはこの「ぶるうらんど」のビジュアル化になるかも知れません。その時の絵の理解のためにも必読です(笑)。

河出書房新社から出ているムック「横尾忠則・画境の本壊」 はある意味ぼくの作品と作家を徹底的に解剖した本で、梅原猛、河合隼雄、中条省平、よしもとばなな、瀬戸内晴美、三島由紀夫、森山大道、平野啓一郎、プリンセス・天功、細野晴巨、浅野忠信、美輪明宏、寺山修二、峯村敏明、三宅一生、辻惟雄、難波英夫、立花ハジメ、宮沢みち、蜷川実花、ドナルド・リッチィ、なかにし礼、高田純次、山本精一、富岡多恵子、野坂昭如、瀧口修造、種村季弘、東野芳明、山口昌男、大島渚、黒澤明、亀倉雄策氏らによって裸にされています。ぼくも長め(かなり)の文章を書いています。ぼくの気づかない「横尾忠則」が解明、分析されていて、ぼく自身をこの本によって知ることができました。エッヘッヘッ。

「老人宣言」。これは老人のための本ではなく、若者のための本です。そう思って読んで下さい。だって「幼い老人」のぼくが書いているわけですから。ぼくの中の若者とぼくの中の老人の対話です。

温泉主義」は能のワキ(ぼくです)が旅先きで能のシテ(現地の歴史、記憶、風景などの異界)に会う真面目でズッコケ話の連続。「温泉に行かないで温泉に行った気分になる本」と評されたバーチャルな本です。

5月22日
いよいよ待望(?)の「芸術新潮」6月号が出ました。全80数頁の大々「大冒険王」の特集です。今回の展覧会に出品していない作品や篠山紀信さんの写真など満載のかつてなかった雑誌の大特集です。書店にはもちろん、24日から展覧会場のショップにも並びます。

それから糸井重里さんと会場をぼくのナビゲーションで作品について語り合った対談が「ほぼ日新聞」に連載されます。それと同じものがわがサイトにも転載されます。ほとんどライブもんです。「ほぼ日」と合わせて御高覧下さい。二人のナマの声が聞けますよ。

遅ればせながら出た文藝春秋社刊の「人工庭園」(画文集)がこのところ急激に追い上げてきています。過去四年間「東京新聞」に連載したエッセイ集とそれにちなんだ20才の頃から現代までの作品が掲載されています。ぼくの近況を含んだナンデモありのエッセイが満載です。

5月21日
【5月19日(月)、世田谷美術館にて催された ほぼ日イトイ新聞・糸井重里氏との対談記を近日公開予定!!】
●本日は、冒険王展を観覧後の糸井重里氏の感想をお楽しみ下さい。
≪世田谷美術館での『冒険王・横尾忠則』、
すっごいものでしたよーっ!
4月から始まっていたのに、油断してました。
こういう展覧会って、見逃しても気がつかないからね。
このタイトルの「冒険王」ってのを、誤解してました。
「冒険王」というのは、横尾さんのことだったんだ。
たえず世界に疑問符を投げつけるような
横尾忠則という作家の、冒険の数々を、
丹念にひとつずつ発見していくような展覧会です。
展示されている作品は、
それ自体が観賞される作品であり、
同時に「横尾忠則の冒険の記録」なんですねぇ‥‥。
人間のイメージというものは、
無限に湧いてくるものなのかよ! です。
近いうちに、「ほぼ日」の緊急企画として、
この展覧会についてのコンテンツを発表しますが、
そんなの待ってないで、もうね、世田谷区の人なんかは、
すぐに飛んでいってもいいと思います。
ただし、まともに見るには3時間とか5時間とか、
たっぷりと時間を用意していたほうがいいですよ。
いやぁ干支でひと回り上の横尾さんのエネルギーに、
すっかり酔わせられた昨日でありました。≫


5月20日
「冒険王」展の中で展示されているミッキー・マウスが登場する絵画作品について誰かのブログで「著作権」を心配している記述がありましたが、心配御無用、あの作品はウォルト・ディズニーの会社から、ウォーホルやキース・へリングらと共に依頼された作品で、作品の著作権は当然ディズニーで、所有権のみがぼくぼくにあります。よって他者に譲ることはできません。同じように鉄腕アトムも同様、手塚プロよりの依頼です。

わが家の大半は本である。20代から買い揃えた本の山が空間を占拠してしまっている。そんな本の森にこの間久し振りで分け入ってみたら、今必要な本が物凄い数あって、あぁもう新刊を買う必要はない!と思った。まるで現在のために何年も、何十年前に買って用意しているように思えた。自給自足で十分いける。

今日はスタッフがアトリエの物の整理をしてくれた。それでも捨てるものは少ない。使い古した筆や絵具やパレットまで取って置くので、そのスペースがいるのだ。アトリエの本だって古本屋に持っていってもらうのもそんなに多くない。いつか必要かなと思うからだ。物は記憶だからどうしてもたまってしまう。

5月19日
招待を受けたので「ブルーマン」を観に行った。なんだか古臭い昔のパフォーマンスを見ているようで退屈だった。60年代後半にニューヨークで観れば面白いと思ったかも知れないけど、現在の東京では、ぼくにとっては目新しいものはなかった。にもかかわらず若い人でほぼ一杯だった。かなりエキサイトしているが、だとすると、星の光が地上にやっと届いた過去の時間を彼等は観て喜んでいるようにしか思えなかった。

5月18日
この間久し振りで作家の宮内勝典さんと世田谷美術館で対談しました。新聞「読書人」のためです。実は宮内さんとの交友は長いのです。30年近くになるんじゃないかな。とにかく世界中を旅している人で、彼がニューヨーク時代に会って以来ゆっくり話ができたくらいで、この前スカイ・ザ・バスハウスにひょっり来てくれて、この所また会うチャンスが増えるのかなという予感もあります。昔の友人が帰ってきたという感じです。

昨日やっと10ヶ月振りで、途中まで描いていた絵を完成しました。こういうことは滅多にないんだけれど、時々あります。肩の荷が下りた感じで、さあ次の作品にかからなきゃという感じです。2月頃からニューヨークでの日本展に出品する作品2点描いたくらいで、あとは怠けるだけ怠けていて、ちょっと怠け疲れたので、今度は制作疲れに入るつもりです。
秋のニューヨーク の個展と香港のグループ展があるので、少し新作でもと思っていますが、いたって呑気です。呑気が一番です。

5月17日
久し振りでタカラヅカを観ました。宙組です。この組のトップになっての2回目の公演の大和悠河さんもトップの貫禄もでてきて安心して見れました。彼女に若者をやらせれば右に出る者はいないほど上手かったが、トップになるといつも「お兄ちゃん」ばかりやっているわけにはいけません。大人の男を堂々と演じていて頼もしい限りです。なんたって美形で花があります。それに専科の轟悠さんが出ています。もう彼女に関しては言うことなしです。女の中の男、いや男の中の男です。轟さん主演のポスターは二度作りましたので現役では一番親しいタカラジェンヌです。大和さんに関しては彼女がまだ二番手の(宝塚内部では準主演と呼ぶ)時にポスターを一点作ったことがあります。久し振りでこの二人と公演終了後楽屋で会いましたが、相変わらず轟さんはオチャメで、その横でやはり大先輩の前ではやや緊張気味の大和さん。
兵庫県立美術館での「冒険王」展(6月28日より)ではやはり地元ということもあって大和悠河さんとのトークショーがあります。きっと彼女のファンだけでチケットは完売間違いなしです。


5月14日
まりさん
わざわざ展覧会のお礼なんて、こちらがお礼を言わなきゃ。
いつの間にか、もう半分来てしまいました。6月15日までです。近所だったら時々遊びに来て下さい。作品は多いけれど見る度に変化するはずです。これだけの大規模な美術館での個展は東京では最後?かも。次は10年後? 20年後? 30年後?

百宏美さん
残念ながら「今花の酒には骨がある」は今回は出品していません。
あなたは怪人二十面相ではなくルパン派なんですね。
今回の展覧会にもよーくよーく見ていただくと、ルパンの物語のシーンが5~6ヶ所ありますよ。
ただしよーく、よーく、よーく、読んでおられるとわかるはずです。

今回の作品の中でも何点かは国内最後の展示になる作品もあります。
残念ながら海外に流出することが決まっているからです。そんなわけでぼくも時々見おさめに会場に足を運んでいます。

小山均さん
和歌山の方は6月28日からの兵庫県立美術館で現物を見て下さい。印刷物とは全然違いますよ。
今回の作品群は、従来のあなたの想像を裏切ることになるでしょう。

5月12日
「東京人」で江東区のY字路の写真を撮りに行ってきました。たっぷり四時間歩きました。東京湾に浮かぶ九つの浮島が全域江東区に属しているとは知りませんでした。またこの辺が臨海副都心と呼ばれていることも初耳で、六本木界隈と共にぼくの知らない全く新しい東京です。携帯も持っていないし、メールも、ファックスも送れないし、コピーも取れないし、このブログだって書いたものを息子が送ってくれています。もちろんホームページの開け方も知らないし、東京のというか、地球の原始人になりつつあります。温泉に行って隠居していれば時代からどんどん見捨てられても仕方がないですよね。そんな原始人の「冒険王」展を世田谷にぜひ観に来てください。

また蟻の出る季節になって、アトリエの玄関前でウロチョロしていますが、蟻は二次元しか認識できないので三次元の人間にいつも踏みつぶされています。来客に「足下に注意!」といってもなかなか守ってくれず、日に何匹か犠牲者が出ています。

5月10日

・プリンセス天功さんと
 
・小澤征悦さん 林英哲さん
 
・ロシア大統領プーチンからの贈物の犬
 
・右から南伸坊さん、宇野亜喜良さん、山口はるみさん、和田誠 さん、平野レミさん
 
・左、小中陽太郎さん(作家) 右、小澤征悦さんと
 
・柴崎友香さん 保坂和志さん
 
・混乱するミュージアムショップ
 
・世田谷美術観のロビー
 
・会場風景


5月9日
宮内健作さん
「冒険王」展二度も足を運んでいただき、さらにもう二度来ていただくことは嬉しいですね。さすが何度も見ていただいているので、気付かれたと思いますが、すでに発表した作品に手を加えているものをよく発見されましたね。銭湯シリーズの「望郷の湯」の中央の全裸の女性は消えています。なぜ?って。それは内緒です。以前よりこちらの方がいいと思ったからです。

藤巻一也さん
わざわざ岐阜の飛騨から見に来ていただいたのですか?トンネルの中の暗闇で絵の中の「三人の少年」を幻視(?)なかなかいいイメージですね。何かの時に描いてみましょう。

5月8日
北島聖子さん
冒険展でのルソーシリーズが人気があるようで、あちこちから聞いたり、ブログで感想を述べていただいています。グッズコーナーで6冊も本を買っていただいてありがとうございます。諸説「ぶるうらんど」はぼくの絵の世界に最も近い物語世界です。絵の理解度の助けになるはずです。

松方路子さん
世田谷美術館と兵庫県立美術館の展示作品は一部変わりますが、ほぼ同じです。すでにグッズ関係で完売商品が出てしまっています。その代わりに兵庫では新しいグッズ商品が用意されます。

呉村杏里さん
朝の6時から並んでいる人もいらっしゃたようですよ。レストランのヨコオスペシャルの白玉ぜんざいがいつも完売で残念でした。なかなかのものですよ。

新木さん
6月28日より "兵庫県立美術館" に「冒険王」展が移ります。大阪にお住まいとのこと、ぜひ神戸に足を運んでください。プリンセス・天功さん、その他の方とのトークも行います。

 
・平野啓一郎さんと  
   
 
・展示風景  
   
 
・荒俣宏さんとの対談  
   
 
・開館前の行列  


5月7日
中条省平さん(フランス文学者・学習院大学教授)が小説「ぶるうらんど」を読んで、「この道をさらに究めれば、内田百間(うちだひゃくけん)、吉田健一、藤枝静男などの幻想小説の域に近づくのではないか、そんな期待をしたくなった」と中条さんのブログに書かれていた。また昨日会った小説家の保坂和志さんは深沢七郎的ズレ(文壇の)を感じるとか、やはり以前、井上光晴さんも深沢世界の類似を指摘されたことがある。また別の方のブログでも「内田百間、泉鏡花にもっとファンタジーの要素が混じった感じ」とぼくの好きな作家(といってそんなに読んでいないが)の名を挙げてくれているのを知ると、また何か書いて見たくなるものだ。

5月6日
◎今週買った本。
「ニーチェ・賢い大人になる哲学」(宮原浩二郎著)

それにしても随分長い間絵を描いていない。なんだか描く気がしない。もうこのまま描かなくてもいいんじゃないかな、とも思うことがある。岩田専太郎が絵を描くのが嫌いだと言っていたが、ぼくも同じような心境になっている。そんな時は何も無理して描くこともあルまイ。といって何かする気もない。これが隠居心境というやつかな。以前だったら何かしなきゃという強迫観念があったけれど今はそれもない。無為をただただ味わっているだけだ。

5月5日
日曜日に世田谷美術館で荒俣宏さんとトークをした。会場のキャパ200人が300人近くで立ち見、座り見でそれでも入れなかった人が外にあふれる始末。荒俣さんとの交友は結構長いように思う。それがいつどこでだか思い出せない。そのくせトークは初めてだった。2時間近く何を話したのか思い出せない。山川惣治v、南洋一郎が話しの入り口で最後は荒俣さんを隠居生活に誘い込む辺で終わったのかな。おかしなもので、いつもそうだけれどトークで何をしゃべったかは中々思い出せないものだ。想像的な話しをすると現実感が乏しくなってしまうからだろうか。それにしても最近見る夢は現実の延長でその区別がつきにくい。それとも現実が夢の一部になっているのか。まるで自分の作品を生きているような気さえする。

5月3日
世田谷美術館の「冒険王」展、グッズの売り切れ続出で、急遽補充しているそうだが、今後も新作が準備されている模様。美術館での限定商品があるので、他では手に入りにくいものもあるようです。60年代をテーマにしたススカジャン、シャツ、Tシャツ、カットソー、その他のファッショ系のものも間もなくHPに出揃うそうだ。ぼくも早めに予約するつもりです。

日曜日は荒俣宏さんとのトークは楽しみです。荒俣ファンはどうぞ荒俣さんのナマに触れてみて下さい。テーマは未定です。その場で定まると思います。まあ彼の冒険談でもと思っていますが、さて、さて。

世田谷美術館は広大な砧公園の中にあります。世田谷自慢の公園で、もしこれが地方都市にあれば観光スポットになること間違いないです。一日中分遊べる場所です。そのつもりで、カップルで来るのもよし、家族連れで来るのもよし、一人で本でも持って来ればもっと最高かもしれません。とにかく広大です。美術館のレストラン(ル・ダルジャン)もあります。デザートは横尾スペシャルで白玉ぜんざいもあります。勿論公園の中にもアチコチ食べ物店があります。

5月2日
◎今週買った本
「ファウスト(1)(2)」=ゲーテ
「巨匠とマルガリータ」=ブルガーコフ
「錬金術」=マーガレット・マーヒー
◎今週買ったDVD
「リバティーン」=ローレンス・ダンモア監督

5月1日
平野啓一郎さんのブログを見ていたらぼくと彼の関係が出ていました。ぼくは若い友達がいないけれど平野さんは唯一そーいう人です。若くて才能のある彼に未来の無限を感じます。彼と話していると同年輩の友達になってしまいます。といって彼が70歳になるわけじゃないですよ。ぼくが小説を書いた為に作家の平野さんが大先輩であることに気づきました。まあ、そんなことです。

プリンセス・天功さんのブログを見たら展覧会のオープニングの楽しい写真とコメントが出ていました。
http://ameblo.jp/princess-tenko/page-3.html) この日のためにロスから駆けつけて、また次の日に帰って行きました。モう存在がイリュージョンみたいな人で、おしゃベリのトーンが薄くて可愛いんです。6月から兵庫県美術館の個展では彼女とトークをします。人前には滅多に出ない人なのでファンは是非このトークに来て下さい。


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