2013年8月28日
ちょっとお知らせ。拙著小説「ぶるうらんど」(中公文庫)はこの一篇だけではなく、「ぶるうらんど」のあとに出た「ポルト・リガトの館」(三篇集録)も入っています。つまり2冊分、計四作をまとめた幻想小説集です。
昨日は随分沢山注文された「ぶるうらんど」にサインをする。どうですか? カバーのベックリンの「死の島」の絵はいいでしょう。前にも言ったけれど「豊島横尾館」のコンセプトが「死の島」から来ているのです。この小説を読んでもらうと豊島横尾館の謎が解けるはずです。
いよいよなんて言うと期待を煽っているみたいですけど、「日本の作家 222」(日本経済新聞出版社)の肖像画集と「別冊太陽/横尾忠則」が出版されました。HPのアートプラネットで扱っているはずです。(まだかな?)チェックしてみて下さい。
「別冊太陽」は自伝的に編集され、沢山の執筆者による作家、作品論と大量の作品とちょっと珍しい写真で構成された百科辞典的(そう呼ぶ人がいる)ムックです。
「日本の作家 222」は近代文学者222人の肖像画集です。色んな描き方を試みました。ドナルド・キーンさん、酒井忠康さん、平野啓一郎さんが文を寄せてくれています。なんといっても図版印刷が最高です。じっくり見て下さい。
「ぶるうらんど」と「ポルト・リガトの館」は死後の話で、「パンタナールへの道」と「スリナガルの蛇」は死後生を暗示する物語です。
「別冊太陽」には未発表の作品と写真が混ざり合っています。とにかく執筆人が凄いです。
「えほん・どうぶつ図鑑」(芸術新聞社)の動物は是非切り抜いて下さい。「本を切るのは?」という考えを捨てて、指定の絵をどんどん切り抜いて下さい。その結果大変面白いアート本になりますから。

2013年8月26日
現在行なわれている展覧会(南天子画廊)の他に年内に3本ほど入っていたり、出版が重なっているので、ひとつひとつ抱えている問題を解決している。これは結構大変だけど大変と思わないで整理されることを面白がらなきゃ。
ネガティブになろうと思えばほっといたらそうなる。だからそれをポジティブに変えていく努力が必要で、その努力こそ創造(クリエイティブ)だと思う。(ぼくの場合は)創造の積み重ねがないとどうも生きにくいと思う。
この間小松の宮本三郎デッサン大賞の審査でいっていた。審査は自然に自分の絵と比較してしまう。もしここに自分の絵を出品していたらどうだろうと。入選するかも知れないけれど落選するかも知れないと思ってみる。
出た! 何が出た? わが小説集の初の文庫本(中公文庫)だ。「ぶるうらんど」<横尾忠則幻想小説集>が出た。小説家じゃない小説家が書いた小説集です。絶対読んで欲しーい! 小説家が書かない小説でーす。
事務所のクロタマ(親)がここ何日も行方不明だ。子育てが終ったので子離れのために家出をしたようだ。近所にいるらしいけれど。猫にとって安全な場所は逆に危険な場所なのかも知れない。
芸術家も安全な場所(家庭)を拠点にすると、その作品が危機に陥る可能性は充分あると思うね。

2013年8月20日
著作の宣伝、広告です。色々出てすみません。
「ぶるうらんど/横尾忠則幻想小説集」(中公文庫)8月23日書店に並びます。この小説「文学界」(文藝春秋)に発表した単行本の文庫化です。素人が書いた小説だけどプロの小説家対象の「泉鏡花文学賞」をいただいちゃったんですよね。(\1,143)
「別冊太陽/横尾忠則」(平凡社)は作品、写真、文章満載。8月26日発売。(\2,500)
「日本の作家 222」(日本経済新聞出版社)日本の近代文学者222人の肖像画集です。全員物故者。(\17,850)
以上、年内これで打止めです。
23日頃に店頭で並ぶ「ぶるうらんど/横尾忠則幻想小説集」はじっくり読んで下さい。でないと生と死の時空の宙空でぶら下がっちゃいます。生きていることと死んでいることが分離していない世界です。㐧2、3、4編は魂の冒険物語です。ぼくの絵の世界以上に迷路になっています。
今年出る本のラインナップを昨日並べましたよね。ところがもう一冊抜けていました。40年前に出た「絵草紙うろつき夜太」の復刻版、それも函入り豪華ポスター付録つきです。(¥22,000/9月発売予定)。こっちもよろしく。
昨日は南天子画廊で「日本の作家222」展のオープニングがありました。ほとんど美術関係者、美術館長、美術家、学芸員、編集者、写真家、作家、女優様々の方たち、毎日のようにミーティングしている人や、何十年振りの人たちで、それでも全員認識でき、まだ大丈夫でした。

2013年8月19日
本日より、横尾忠則「日本の作家 222」展が南天子画廊で開催されます。9月14日まで。http://www.nantenshi.com/

2013年8月16日
〆切のある仕事をなるべく抱えこまないようにしている。そのためには〆切のずっと前に済ませるようにしている。ストレスは意外と抱えこんでいるものが多いと起るからだ。
子供の肖像画を描いている。といって現代美術の流行りの子供画ではない。オーソドックスな肖像画だ。親の注文画だ。あまり親の心になって描くといやしい絵になる。
イチローは時々かため打ちをする。絵の制作もこれができればいいが、天才のみに可能だ。
出た! 何が出た? わが小説集の初の文庫本(中公文庫)だ。「ぶるうらんど」<横尾忠則幻想小説集>が出た。小説家じゃない小説家が書いた小説集です。絶対読んで欲しーい! 小説家が書かない小説でーす。
解説は瀬戸内寂聴さん。表紙はアーノルド・ベックリンの「死の島」。ベックリンにそっくりの小説です。「ぶるうらんど」の他3篇とも全て幻想小説。表題作「ぶるうらんど」は泉鏡花文学賞受賞作品なんですよね。
イチローのこと偽者だなんて、ぼくはこんな恐ろしいこと言えませんな。
「ぶるうらんど」<横尾忠則幻想小説集>のサイン本はホームページに申し込んで下さい。
新刊のお知らせ『えほん・どうぶつ図鑑』(芸術新聞社)絵・横尾忠則 文・穂村弘/1,890円(税込)/読者自らページの動物を切り抜き、著者とのコラボレーションによって完成させる絵本。
新刊のお知らせ『ぶるうらんど 横尾忠則幻想小説集』(中公文庫) 著・横尾忠則/文庫本/418頁/1,200円(税込)

2013年8月15日
読書人に日記を連載するようになってから、何も面白いことがない日は生きていなかったみたいにがっかりする。
山田洋次さんは会うと映画の話ばかりだ。よほど映画を愛しておられるのだなあと思う。ぼくは人を相手に絵の話はそうしない。絵は映画ほどに面白くないからね。

2013年8月12日
今まで県の予選で2回戦までいけばいいところ。今年は県優勝を果たして、甲子園の1回戦に勝利しました。まあ西脇的には奇跡ですね。バス83台で乗り込むなんて、市が破産しないか? と市長に聞いたら、こーいうことには寄付してくれる人が西脇にはおりまんねん、でした。
西脇工高は13年前のシドニーオリンピックで山口衛里が好マラソンで7位になったり、男子高校駅伝では8回優勝してまんねん。

2013年8月9日
不眠症解消色々と次々と続々とありがとうございます。
糸井さん、本のPRありがとう。糸井さんがPRしてくれると信頼する人いっぱいいるみたい。
たまたま画集などの刊行が重なったんですよね。「日本の作家222」という肖像画集がまた出てしまうんですよね。時期が重なって次々でると恥ずかしいですよね。
湯川れい子さん、ごぶさたしています。プレスリーのコラージュね、実物はフランスに行ってしまったけど、肖像権があるので発表は?? コラージュの場合いいのかな。
ヒルティだったかな? 神を友にすると幸福しかやって来ないと言ったのは。どうすれば神を友にすることができるのか。祈り? それとも? 誰か神を友にしている人、教えてくれないかなあ。
イチローのこと偽者だなんて、ぼくはこんな恐ろしいこと言えませんな。
大宮エリーさんのこと週刊読書人紙に書きました。連載日記で。今週だったかな先週だったかな。

2013年8月7日
天国は退屈そうだから、やっぱり死んだら地獄の方が面白そうだと言う人は結構多い。だけど死んで、こっちの世界を見たら、物凄い地獄に見えるかも知れない。
眠れないということは地獄だ。死んだら眠れる。やっぱり天国の方がいいや。
「週刊読書人」紙に3週間ほど前から日記の連載を始めた。面白い日記を書くために、一日一日を面白い日にしようと務める。
人の日記を読むのが好きだ。つまらない文学より、日記の方がはるかに面白い文学になっているのがある。

2013年8月6日
昨夜は桂花のマスターの望月さんに勧められたゆず酒を寝る前に飲んだら、酒が飲めないので、舐めるだけで酔っぱらって、物が考えられなくなり、そのままコトンと眠ってしまい、不眠症解消。人間はとことん悩めば、いつか解決策にぶつかるものだ。
解決策が見つからない場合は悩みがまだ飽和点に達していないのかも知れない。
どうしたら眠れるかなあと考えることと、どうしたら絵が描けるかなあと考えることとよく似ている。心配が先きに立つからだ。
心配しない生き方なんてあるのだろうか。ブッダもキリストも皆んな心配したはずだ。不眠症のブッダやキリストを想像してみる。
ヒルティだったかな? 神を友にすると幸福しかやって来ないと言ったのは。どうすれば神を友にすることができるのか。祈り? それとも? 誰か神を友にしている人、教えてくれないかなあ。
“GOD IS MY FRIEND”と誰かに紹介してみたいなあ。
わが郷里の西脇工が初の甲子園へ出場する。考えもしない奇跡が起こった。やっぱり神がいたんだ。そのことがわかっただけでも十分だ。

2013年8月6日
昨夜は桂花のマスターの望月さんに勧められたゆず酒を寝る前に飲んだら、酒が飲めないので、舐めるだけで酔っぱらって、物が考えられなくなり、そのままコトンと眠ってしまい、不眠症解消。人間はとことん悩めば、いつか解決策にぶつかるものだ。
解決策が見つからない場合は悩みがまだ飽和点に達していないのかも知れない。

2013年8月5日
小さいことに気がつき過ぎる人は常に人に対する不満から逃れられないみたい。多少ぬけている方が悩みも少ないようだ。どうかな?
姫路市美術館で結構珍しい木版画や版木も展示したミニ個展が開催されています。ちょっと自分も見てみたい展覧会です。
京橋の南天子画廊で「日本の作家222」展を19日から開催。日本の近代物故作家222人の肖像画を多様な様式で描いた4年間の作品です。http://nantenshi.com/access/
豊島横尾館、その後いかがですか? 観た方、感想をよこして下さい。
考えないことは最高にいいことだと思う。だけど徹底的に考えた末に到達する境地だと思うね。
姫路市立美術館(7月2日<火>ー8月11日<日>)横尾忠則の版木展

2013年8月2日
夏生まれだけど夏に弱い。まず眠れない。頭が痛い。それをみな夏のせいにしている。ぼくにとっては病気の季節、病院の季節。眠れないとなれば精神科に行く。頭が痛いとなれば脳外科へ行く。自分の精神と肉体の探究のために。病院を上手く活用すれば面白い。
「横尾忠則全装幀集」と「えほん・動物図鑑」が出た。店頭になければ、アマゾンか、ヨコオズ・サーカスのHPへ。熱い夏に厚い全装幀集を。人間が疲れたら「動物図鑑」を。
今月、もう一冊出ちゃう。「太陽別冊・横尾忠則」。これは作品と写真と文で見る/読む大版のムック本。豪華執筆者の作品、作家論も。自分が一番楽しみにしている本かな。
「えほん・動物図鑑」の読者へ。躊躇しないでどんどん絵の中の点線で囲った動物画をカッターで切り抜いて下さい。でないとこの本は完成しません。穴ぼこだらけになってその穴越しに見える次ページ、次々ページ、次々々ページのビジョンが驚異なんです。


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