2025年08月27日
8月25日より銀座GUCCIでの横尾展第2弾がスタートしました。展覧会も当初の8月から11月9日まで大幅に延長されました。好評のためです(笑)。新たに加えた新作が、以前の作品と混合して展示されています。
久し振りに銀座に出掛けたので、かき氷を食べたいと思ったのですが、どの喫茶店も超満員で食べられず、では成城でと思って帰ってきたが、ここも超満員、結局コンビニのシャーベットで間に合わす。
昨日は一日中病院で、4時間いろいろの検査を受けました。口の中をレントゲンを撮ったり、細かく調べられて、なんだか自分が機械人間になったようでした。まあ、未知の体験ってとこです。仕事に反映するのかな?しないだろうな。
2025年08月25日
日本には盆休みがあってしばらく仕事から離れる習慣があるが、海外の場合は平気で1〜2ヶ月休むので、この間、こちらも向こうと仕事をしている場合、休める。
といって、僕は旅行は今ではちょっと無理なので、もっぱら絵を描いたり、画集を見て、休憩をしている。そしてなるべく考えないことにしている。これが最も最高の養生訓です。
目下の仕事といえるかどうかわからないで、作品の行き先きを海外も含めて、決めている。ほぼ決まりかけている。死ぬ時は一点も残さずに生まれてきた時と同じ裸一貫だ。
体力は毎年、毎月、毎日のように落ちている。それはそれでいい。描ければよし、描けなくてもよし、ガツガツ仕事はしたくないので、トロトロとやることにしている。徒労にならない程度に。
若い頃はある種、人のペースでやっていた。その方がやりやすかった。今は完全にマイペース。70歳の時、隠居宣言といった本を書いて、これからは嫌なことはしない、好きなことだけをすると、自分自身に宣言して守ってきた。これは養生宣言でもあった。
養生の基本は欲を持たないことだ。創造への欲はいくら持ってもいい。それ以外の欲は全て煩悩になる。そしてそれがストレスの源泉。
痛い首が徐々に治りつつある。この「治りつつ」というのがいいのである。ぼくは完結など望まない。全て未完へのプロセスしかない。
人を雇って作品も完成さえすればいいというアーティストもいるが、完成には創造の醍醐味はない。醍醐味はプロセスにしかないのである。
2025年08月22日
世田谷美術館展のあとGUCCI展の制作と同時に延長が決定したので、新作の制作に入ろうとしています。またガラリと様式が変りました。変るということは別に珍しくもなく、自分にとっては自然体です。
飽きるから変るのです。飽きない人は変りません。同じことを繰り返しています。だから飽きることは中断ではなく前進です。
といって意図的に変えるのは不自然です。気がついたら変っていた。「こんなんができました」でいいのです。
2025年08月06日
1971年(54年前)に出版した「横尾忠則全集」の復刻版が出た。当時、イギリスからも出て、デビッド・ボウイが「世界で最初のパンクだ」といった画集で、まだ世の中にパンクが出現する何年も前です。
のちにこの本はデビッド・ボウイが選んだ100冊の中に、日本では三島由紀夫の「午後の曳航」と共に、この「横尾忠則全集」が選ばれた。
この本は三島由紀夫の割腹自殺の翌年に出版され、海外でも出版されたが、長い間絶版になっていた本である。主要書店の店頭でもサイン入りの本が並ぶけれど、アートプラネットでもサイン入りが発売される。
https://www.tadanoriyokoo.jp/product/2062
横尾忠則遺作集(トゥーバージンズ)は粟津潔編集だが、「横尾忠則全集」は全頁、横尾の編集、デザインである。