YOKOO'S VISION - 横尾忠則の日記 -

2026年09月

ある人から手紙をいただいた。その内容は「未完で生まれて未完で生きて、未完で死ぬ」を読まれた方からで、あの本の中で横尾さんは好き勝手に自由で生きていますが、今の時代はそうするとボコボコでSNSなどでやられると。ヘェー、そーなんですか。60〜80年代の生活の創造をそのまま書いただけです。

思ったこと、感じたこと、考えたこと、直感したことをそのまま行動したのがあの本「未完で生まれて未完で生きて、未完で死ぬ」です。あの時代は価値観が決まっていなかったので、自分で価値観を切り開いていくしかなかったそんな時代です。

そーすると、現在は価値観が決められた時代ということになるんですかね。かえって生きにくくないですかね。あの本をもう一度読んで、あの時代と今の時代を比較してみて下さい。

あの本の前身である0歳から21歳までの、ぼくの生き方の基本概念を決めた時期の幼・少年期の自伝を書きました。近い内に文芸誌で発表します。

とにかく食欲がなく困っていますが、90歳代はどうやらこんな状態が自然体らしいです。食べられなきゃ食べなくてもいいという自然体です。欲望のシャットアウトです。悟るしかないですね。

皆さまはまだ90歳を経験していませんが、早く90歳になって、この90歳の現実を体験してみて下さい。ここから先きは人間の限界に挑戦するしかないのです。

食欲がなくなった。かつて好物だった食べ物もまずいので自然に食べなくなる。90歳になると味覚もにぶり食欲もなくなるので思った時につまみぐい。それでいいと思うことにした。

1日3食は90歳にはつらい。1日に1食でもカロリーは充分。

歩くのも面倒臭い。だから歩かない。運動不足でいい。年齢と共に生じるハンディを、その時の自然体と思うようにし
ている。

56年ほど前にとったヌード写真集を今頃出出すことになりそう。自然の中を20人のヌードが駆けめぐるそんな写真集だ。その内徐々に紹介しよう。

「運命まかせ」の第2弾が新潮新書から、また出ることになったが、内容はガラリ変化。タイトル未定。

茂木健一郎さんとの対談集も来年出版予定、これは面白い。