9月30日
 27日(金)は多摩美術大学の博士課程の1、2年の生徒を対象に都現美に教室を移して授業をする。全員が「森羅万象」展を見てくれているので、自作解説という形を取る。2年生は論文を提出しなければならないので、そのテーマが決まらずに迷っている生徒もいる。テーマを先に決めるのではなく、テーマは今制作している作品の課程で決めるものだから、それについて書きなさい、というような話をする。
 夜は今年初めての巨人戦を見に東京ドームへ。結果は中日に4対3で負ける。優勝が決まったあとなのか、どうも気迫が感じられない。こんな感じじゃ、日本シリーズの西武戦では勝てないぞ。
 土日は絵の制作。個展以来しばらく制作を休んでいたので、調子が出にくい。読書をしたり、文章を書いたりしながら、のんびりと絵を描く。荒俣宏さんの「ヨコオ論タダノリ」の書評が、あちらこちらに出ているが、なかなかの好評。ぼくも読んだがなるで他人事みたいで、面白い。ちっとも難しくないので、ぜひ読んでみて下さい。美術のことがよくわかりますよ。

9月26日
 今日は新橋演舞場の西村さんと市川猿之助さんのスーパー歌舞伎「新三国志」(完結編)のポスターの打合せと、歌舞伎座12月公演で三島由紀夫演出「椿説弓張月」が再演することになり、やはり猿之助さんが出演されるので、初演のポスターをそのまま使いたいという依頼に歌舞伎座の松本さんと一緒に来られた。後者の方には中村勘九郎、坂東玉 三郎も出演します。まあそんなわけで、来年は歌舞伎のポスター作りということになりそう。

9月25日
 そろそろ忙しくなりそう。動き廻らなきゃいけなくなってきた。体力がものをいう時だ。自転車を盗まれたことでかえって「歩く」ことになった。自転車が見つかるのもいいけど見つからないのもいいかなという心境。

9月24日
 玄関を出ると金木犀の香りが鼻をついてきた。わが家の庭には赤と白の彼岸花が咲いていて、実に田舎っぽい。最近木の上でリーンリーンと鳴く虫がいるけれど、これは中国から渡ってきた虫で青松虫というそうです。草の中じゃなく木の上というのがおかしいね。
 世田谷美術館のミロ展に2度行ったものの自分の都現美はまだ15日に1回行っただけ。(休館日に取材で行ったけど)10月に入るともうベッタリになるかも。

9月22日
 昨日土曜日は終日、世田谷美術館にいた。「ミロ展」をもう一度見たいと思ったからだ。月曜日で終了ということもあって人でごったがえしていた。やはり展覧会は混んでいない方が作品も生き生きする。自分の個展が開かれている都現美の方へ顔を出さないで、ここに来ているのがバレたらまずいなあと思っていたら、何と都現美のぼくの個展の担当学芸委員の藤井さんにバッタリ会ってしまったではないか。両者で「ヒエーッ」と叫ぶしかなかった。ロビーにいると次々知人の美術関係者に会う。すでにぼくの個展を見てくれている人ばかりだ。昼は世田谷美術館の学芸部長と食事をし、美術評論家の峰村さんと二度目の観賞。外のテラスで藤井さんと彼女の御主人、岡本太郎美術館の野口さん、妻らと長いお茶の時間を楽しんで、成城のとんかつ椿で藤井さんと夕食。という長い美術の一日でありました。
  昨日21日、今日22日の東京新聞が、個展の評論(21日)と荒俣宏著「ヨコオ論タダノリ」の書評が連日掲載された。あなかなか嬉しくなる批評で、私本人は急拠絵を描きたくなったのであります。
 さあ、今日はアトリエで依頼されているポスターの構想を練ったり、来夏の京都国立近代美術館の個展の準備などをソロソロと考えなければイケマセン。
 都現美がオープンして、まだ一日しか行っていないので、いよいよ後半に入ってきたので、これからは顔を出す機会が多いので、しばしば行くことになりそう。27日は多摩美の大学院の生徒15人ばかりと一緒に現地で授業をすることになっている。10月はトークショーなどあって忙しくなりそう。

9月20日
 今日は宝塚歌劇団雪組公演「追憶のバルセロナ」を今公演最後で引退される絵麻緒ゆうさんに招かれて観てきました。絵麻緒さん、紺野まひるちゃん、貴城けいさん、鳴瀬こうきさんら顔見知りの生徒さんが、銀橋(オーケストラボックスの前に張り出している花道)から視線を送ってくれたり、中でも成瀬さんは指を指したり、手を振ったり、ウィンクしたり、これが宝塚なんですよ。そんなことがあるので結構はまるんですよね。宝塚に興味のない人は奇異に見えるんでしょうね?

9月19日
 今日は品川に1・月にオープンする電通の新ビルの4階(だったかな?)のフロアーにタイル画2、200枚を敷いた作品を制作しました。青い背景に黄色い光を放射した中心に目玉 のようにも見えるしUFOにも見える形の陶板が床全面にズラーッと並んだ光景はなかなかのものです。タイルは「Flying Light」です。一般の人にも見れます。オープニングを楽しみに。他にも現代美術の作家オノ・ヨーコさんや音楽を担当した坂本龍一さんなど何人かの作品も観覧できます。昼は久し振りで銀座の天一でてんぷら。一緒したのはこのプロジェクトのインデペンデント・キューレターの飯田高誉さんです。彼とは都現美でトークショーをします。
 目下ザ・フォーククルセダーズのCDジャケットを制作しました。ポスターも作ります。フォークルのことは若い人達は知らないかも。60年代のフォーク時代のスターで「帰って来たヨッパライ」が大ヒットしました。そのメンバーの一人の加藤和彦さんに頼まれたものです。久し振りのCDカバーデザインです。

9月8日
 今日は晴れていて、そんなに暑くなく展覧会日和ですね。ぼくも会場に行きたいところですが、ちょっとたまっている仕事があるので、残念。明日からは河口湖の近くにあるというより富士山の裾野にあるNHK資料センターに3日間カンズメになります。以前「肯定的条件」「否定的条件」というのを一部このサイトでも発表しましたが、それを1000項目以上(もっと)集めた本を制作するために出掛けます。帰京は水曜日でこの日の夕方は石井竜也さんとテレビで対談。まあ局と放映日が分かればお知らせします。

9月6日
 今日は大雨。同じ降るなら都現美の休館日の月曜日にまとめて降ってくれればいいのに。チキショー!
さて今日は天野祐吉さんが来訪されておはぎのツブあんとコシあんの対決対談を行った。ぼくは当然ツブあん派だ。ツブあんは胃の中に入るとコシあんになるので二度美味しいからだ?こんなくだらない話を文化論的、社会考現学的、コスモロジー的、民俗学的、芸術的に論を転換させたのであった。こーいうことこそ大事なのであります。 

9月5日
 昨日はもう一度那智大社に行って熊野曼陀羅絵図を見せてもらう。さらに那智大滝を背景に写 真を撮る。「旅」の編集者がぼくの「Y字路」のテーマにすっかりはまって、新宮市内の「Y字路」捜しに方向転換。とうとう「旅」で「Y字路」の連載の話まで持ち上がり、それじゃ松坂市まで足を伸ばそうということになり、4時間あまり車で走る。松坂市では多くの「Y字路」を発掘。いずれ作品化するはずである。
 帰京したら仕事が山積みで待っていた。さあいつまでも気分をOFFにしているわけにはいかない。錦町(山口県)の第三段目のポスター、浄法寺町(岩手県)の観光ポスター(瀬戸内寂聴さん出演)、昨年に続いて銭湯組合の第二段のポスターなどである。あ、忘れていた。宝塚歌劇の第四段目のポスターの依頼も留守中にあった。一月元旦公演の雪組公演。宝塚ファンならすでにご存知のはず。また詳細は後日お知らせします。
 今日はDVD作品「記憶の光景」の編集で終日赤坂のスタジオにカンズメ。もしかしたら10月に都現美で上映されるかも知れない。

9月2日
 「新日曜美術館」も見ていただいてありがとう。まあ短時間で制作したものだったが、今までの「新日曜美術館」とはかなり変種のものだったが、今までの「新日曜美術館」とはかなり変種のものになっていたと思います。若いディレクターが制作しました。とうとう荒俣宏さんにぼくは怪人二十面 相にさせられてしまいましたが、光栄です。本当ははなさんが演った少年探偵団の小林少年が演りたかったんですがねえ。 

 今日(月曜)は和歌山の新宮に泊まっています。今朝東京を出て那智滝に行ってきました。雑誌「旅」の取材できています。明日も那智滝へいって那智大社で熊野曼陀羅の本物を見させてもらいます。9月に入ったせいか子供もいなくて静かです。巨大な樹木がフィトンチントのいい匂いを発散しており、身体に気がしみ込んできます。運動不足がもろこたえて階段はフーフーものです。滝は水量 がたっぷりあってここではマイナスイオンの洗礼をあびています。とう器用のみなさんは都現美の滝の部屋でマイナスイオンを浴びて下さい。明後日は元気になって帰京できそうです。