2018年01月15日
最近「おでん」という名の猫が増えたらしい。わが家のおでんはまだメディアには一度も登場させてないが、他所のおでんはメディアに出る。猫にこんな変な名前をつける者はいないと、つけたのに、第2、第3のおでんが増えている。名前は著作権がないらしく滅多にない「横尾忠則」という人がいるんだよね。

4年前に死んだタマは最初はタマゴだった。娘は今でもタマゴと言う。タマゴも滅多にない名前だと思うけれど、タマはどこにでもいる。ここ3年ほどタマの絵を描いている。あと100匹までもう少し。

最近は「多様性」という言葉が散乱している。文章にもインタビューにもやたらと「多様性」だ。60年前の20代の頃、主題も様式もバラバラの作品の展覧会をした。

先輩の画家がやってきて、「この多様性はアカン! 分裂症か多重人格や。単独にしぼらなアカン」と言った。

その時、この多様性は俺の性格やと思った。性格をそのまま反映させれば俺の作品ができると思った。それ以来、主題も様式もない、俺の自然体や。

元々、多様性を持たない人間に多様性になれとか、多様性になろうと思う必要はない。性格は変らない。これが自分の性格やと思うことをやればいい。多様性なんてクソクラえという根性も必要だ。

2018年01月09日
この体験はぼくの原点になった。

ぼくは目と耳をふさいで溝の中に飛び込んだ。頭上をグラマンは校舎の庭を震動させながらどこかに逃げるように飛んでいった。

山を乗り越えたら、そこに子供が1000人近くいた。さすがパイロットも驚いたのだろう。3機とも機銃操作のタイミングを逸したに違いない。アッという間に頭上を飛び越えて行った。

校庭で朝会をしている真最中、突然背後の裏山を乗り越えてグラマン戦闘機が3機襲ってきた。死を覚悟した瞬間だった。パイロットの顔を見た。パイロットは若者だった。

子供の頃、初めて見たB29は銀色の十字架に見えた。また生まれて初めて飛行雲を見た。日本の飛行機は低空しか飛べないので飛行雲は吐けない。美しいが、死が迫っていた。

展覧会の予定が少しづつ増える。増えた分、寿命も増えるのかな?

サラリーマンでもないくせに、休暇は嬉しい。どこかに行くわけでもない。絵を描くことが旅行みたいなものだ。ジッとしながら旅ができる人だから、いいでしょう。

好きで描いていた時代は終りかけている。できれば何もしないでいる方が好きだ。死んでも画家になるなんてイヤだよな。

2019年01月07日
NHK大河ドラマ「いだてん」の回転するロゴと回転する勘九郎さんのポスターの評判が大きくて、デザイナーに逆戻り? なんて言わないで下さいよ。

とは別にポスターの依頼が急に多くなって、ちょっと止めて下さい。絵を描く時間が奪われます。今年は久々に東京のギャラリーでの個展も予定されています。

なんていったって、この年ですからね。マイペース、マイペースです。世間に合わせるなんて出きません。こっちに合わせて下さい。

今年は1人で走るマラソンじゃなく、駅伝のように、1年12区に割って私の中の12人のランナーに1区ずつ走ってもらいます。だったら行けそーかな?

NHKの「いだてん」のエネルギーに便乗して、背中を押してもらいましょう。「いだてん」のロゴと第一号ポスターだけじゃなくて、まだ隠し玉がありますよ、とかナントカイッチャッテ!

ちょっとトラブルがあってカルティエ現代美術財団監修の「カルティエ そこに集いし者」の肖像画集の発売が当初より遅れましたが、もう店頭に並んでいるはずです。価格は国内価格です。最終ページに日本語が掲載されています。



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