12月31日
○年末は歯が痛くてまともに食べることができなかった。疲れると弱いところに出るといわれたが弱いところがまさか歯だとは思わなかった。強いはずの歯が弱かったとは、油断できないものだ。逆に弱い部分が強くなるということはあるのだろうか。あるとすれば睡眠かも知れない。若い頃はどちらかというと不眠気味だったが、このところ思うように望んだ時間はちゃんと眠れる。年齢を取ると眠れなくなる聞かされるが、僕はどうやら逆行している。不眠は体力に影響するから、その点は嬉しいというべきか。むしろ、夜中に目が覚めたら「しめた」と思って画集を見たりする。絵は催眠効果を起こすのでまた眠くなってしまう。
○ 大晦日から新作にとりかかった。もちろん元旦も制作する。描き納めと描き始めは昔からずーっと続けている行事である。カルティエの個展に出品する「赤のシリーズ」の一点に加えるつもりである。年が明けるとこのパリの個展で忙しくなる。絵を描くことで忙しいのは一向に苦にならない。
○東北出版から「Y字路」の画集が1月10日頃出版される。見本ができたが印刷が中々いい。Y字路の絵の為に写真やスケッチなども入って、思った以上に面白い画集ができた。こうしてY字路の絵をまとめて見ていると、また第二弾のY字路シリーズを描きたくなった。
12月26日
この間カメラマンの森山大道さんに30数年振りに会いました。カルティエ現代美術財団の個展のカタログとフランスの「スプーン」という雑誌の特集ページのためのポートレイトを撮ってもらうことになったからです。森山さんとは30数年前ニューヨークに一ヶ月一緒に旅した仲で、会うと時間の空白が全くなく、ニューヨーク生活の続きのような一日だったです。
12月25日
突然、歯が痛く、腫れ上がって、食欲もなく、豆腐とかヨーグルトしか食べられない日々が今日で5日も続いていて、歯医者に行っているけれど、やっと痛みが和らいだ程度で、クリスマスケーキも口に入らなかった、散々な年末です。歯だけは丈夫で歯医者知らずで自慢のネタだったのが、今回だけはいやというほど打ちのめされました。
12月21日
○ 「刃」は21日発売です(2月号)。真っ黒ケの表紙です。コンビニか本屋の店頭で見つけて下さい。
○先日大雪の中「のぞみ」に乗っていたら、隣の下り線を真四角の黄色い箱のような乗物(?) が一台通り過ぎました。人は乗っている気配はなく、ただ黄色の箱(貨車より短い)です。あれは一体何だったのでしょう。知っている人は教えて下さい。
12月20日
○大雪の中関西から帰って来ました。米原辺りの雪景色はまるで狩野探幽の絵画を見ているようでした。白の余白の美しいこと。
○JR加古川線を走る第二弾目のラッピングカーを見て来ました。「銀河の旅」というタイトルです。間もなく「インフォメーション」で紹介出来ると思います。ちょっと小さいですが、その内もっとよく分かる写真を掲載する予定です。
12月19日
ピンクの女シリーズのグッズを来年予定しています。先ず最初はノートブック、クリアファイル、そのあとフィギュアの予定もあります。 それ以外に目下銭湯シリーズのフィギュア制作中です。フィギュアを導入した大きい立体作品も2年後に発表する予定です。
12月18日
随分、「二度死」のことが話題になっていますね。一度死んだ人間が向こうの世界で階層が上がる時、もう一度死を経験するそうで、それを二度目の死というそうです。スウェーデン・ボルグの「霊界日記」によるとね。
12月16日
JR加古川線(兵庫) に第二弾目のラッピングカーが走行します。18日(日曜日)がその初走行です。加古川駅ー西脇市駅間沿線の方がおられましたら見物して下さい。
12月11日
○時代劇マンガ「刃」(ジン)の表紙を担当しています。と言いましたね?ぼくが表紙をやるようになってから部数が増えたそうです。昔(70年)ぼくがやった「少年マガジン」の表紙に近いかな?本屋かコンビニで、手に取って見て下さい。
12月9日
○ 7時間睡眠がいいといわれるとその日から7時間睡眠ができるようになった。するとこの間は2度に分けて眠るともっといいと知ると、その日から、夜中に一度起きて、また眠る2度寝法ができるようになった。本来人間は潜在意識と無意識は分離されているのではなくひとつのものじゃないかと思うようになった。
12月6日
○最近は自作の絵画(60年代のピンク・ガール・シリーズ)のセルフカバーに熱中している。前に進むためには一歩退くことも時にはいいのでは?
12月5日
○この間宝塚のOG4人と三越劇場でトークショーをした。往年のトップスターの人達である。タカラジェンヌは皆頭がよく、話術に長けており、女性に欠けているユーモアーのセンスがある(男役のせいか)。いくら崩れても品性があるのも特徴である。実に気分がよく、爽やかな1日だった。
12月4日
○このところ毎日、木下恵介監督の映画をテレビで観ている。彼の映画の中ではなぜか人がよく走る。そして歌をよく歌う。また彼はすぐれた風景画家である。こんな美しい風景を描ける監督をぼくは他に知らない。
12月3日
○「ちあきなおみ全集(166曲)」を買ってこのところ、彼女の歌を一日中聴いている。彼女の歌唱力は抜群。彼女の持ち歌もいいけれど、われわれがよく知っている「日本の歌」や他人の歌を歌うと、その上手さがわかる。70年代を突っ走り、昭和の終と共に忽然と姿を消したちあきなおみ。彼女不在の今、ぼくの中に果てしない「物語」を描き続けてくれる。