8月24日
今度小池書院より時代劇誌「刃(ジン)」が9月に創刊されますが、その表紙を担当することになりました。1970年の「少年マガジン」以来のマンガ誌の表紙です。店頭で発見して下さい。
8月19日
EQUALさんへ
モジリアニの人物像には瞳がなく、眼が白であったり、青であったりします。だから幽霊を描いているというわけではないです。絵の観賞は必ずしも現実的な意味に従うことはないのです。もうひとつの質問ですが、Y字路の中に小泉首相のポスターが描かれていることに関して、これも意味付けることはないでしょう。たまたま街角にポスターが張られていただけのことです。意味を考えるより、もっと感覚的にとらえる訓練をして下さい。
なかださん
暑いも良し、寒いのも良し。暑いのも嫌い、寒いのも嫌い。体はどうにでもなじむようですね。
○よくどんな本を読んでいいのか「教えて!」という声を聞きますが、人に教わるものでもないでしょう。思いが張れば、自然にあなたの側に本は向こうからやってきます。
8月17日
地震と猛暑と雷雨と汗だくと不眠でどこにも行かずアトリエでキャンバスを前に夏休み返上で妄想しています。秋にはまたギャラリーでの個展(新作)とグループ展(新作と旧作)が待っています。「横尾忠則が招待するイッセイ・ミヤケ パリコレクション1977-1999」(富山県立近代美術館)〈9月11日まで〉と「横尾忠則・Y字路から湯の町へ」(池田20世紀美術館)〈8月31日まで〉の2本の展覧会が開催中です。上記のギャラリーでの展覧会近日中にお知らせします。
8月16日
先日の日曜日、府中市立美術館の山田正亮展を観てきました。山田さんの作風は初期から近作まで、徐々に変化してきます。それに対してぼくは突然変異的に主題も様式も変わります。自分と対極の作家はきっとどこかで共通点があるような気がします。
評論家の建 畠晢さんはサイ・トオンボリィが好きです。ぼくは嫌いです。でもどこかで何か共通するものがあると思ったら、二人共タカラヅカが好きでした。
8月15日
この間家の近くの高台から遠くの花火大会を見物した。あっという間に100人近く人が集まってきた。昔と違って今の花火は実にこっている2、3年間熱海の花火大会を演出したことがある。2000人以上の人が集まった。ナイアガラの滝を最後に見せるのが熱海の恒例の花火らしい。そのハイライトをいきなり最初に何の予告もなく見せた。観客は大喜びだったが驚いた。そしてもっと驚かせたのは次にいきなり1000発の花火を同時に打ち上げた。まるで核爆発みたいだった。内臓が口から飛び出さすような衝撃だった。夜空には一瞬巨大な雲ができた。その雲に映像を映した。それでおしまい。アッという間の出来事だった。
8月11日
何もしたくない日が長く続くと、次に待っているのは衝動的な創作意欲だ。それがわかっているので、できるだけ長くボーッとしている。落差が激しければ激しいほどエネルギーの放出は大きい。このことも体が知っているので、体にまかせてタイミングを待っているのが今の状態だ。
亀の子さんへ
エッ?宗教について?宗教は持っていません。もしあるとすれば「私自身」ですかね。
「男はつらいよ」全48本の放映が始まった。半分以上観ていると思うが、ついまた観てしまう。トリックスターとしての寅さんは非常にスリリングだけれど、時々ストイックになる時の寅さんはちょっとついて行けませんね。ストイックにはなかなか「遊び」が入り込みにくいからでしょうね。
8月10日
生まれながらに多動性の人間がいるが、ぼくは子供の頃から落ち着きがなく授業中にも他人にちょっかいを出す生徒だった。それが今でも尾を引いていて、ひとつのことをやりながら、それが終わらないまま他のことに手を出す。だから何もかもが未完成である。ぼくの作品の半分は未完成作品である。読書でも、すぐ飽きて他の本に移る。だからいつも複数の本を読んでいる。でなきゃ逆に落ち着かないのである。だけれどこの他動人間である自分が好きである。
8月3日
ぼくの年輩の親友に俳優の土屋嘉男さんがいる。という話は前にしましたよね。その土屋さんが以前から左足がしびれていて、困っているので、ぼくは鍼の先生を紹介するから一度かかって見たら?といっていたが、「ハリはこわいよ」といってなかなか言うことを聞いてくれなかったが、その土屋さんが蓼科の別荘から電話をしてきて、スズメバチに刺されたと言ってきた。それで病院で点滴を打って大変だったそうだ。でもハチに刺された為に長年痺れっぱなしだった足が治ったと大喜び。「だから言ったでしょう。鍼を打ったから治ると。結局ハチに針を打たれることになったじゃない」