9月28日
西脇市岡之山美術館のY字路展や市民会館での瀬戸内寂聴さんの講演に行かれた方々からのBBSへのメッセージを拝見しながら楽しんでいます。今度、美術館の横を走る電車の車体をデザインする事になっています。開通式は12月19日です。兵庫県知事、県議会議員や市長も同乗したセレモニーが行われますが、まだデザインのアイディアが浮かびません。さあ、どんな電車が走ることになるのでしょう。
9月27日
宝塚ホテルに宿泊しています。昨夜ホテルにチェックインした時、テレビでベルリンマラソンで、渋井陽子が高橋尚子の記録を破って優勝した瞬間を見ました。今スポーツが一番面白い。残念ながら芸術はいま一です。7時過ぎに宝塚の住宅街を散歩しました。山手は坂が多いから、散歩にはこれも気分のいいものです。以前「夢見るタカラヅカ」展の作品制作の為宝塚でY字路を捜してもらったけれど、全くなかったという報告を美術館から受けていましたが、とんでもない。あるわ、あるわ宝塚はY字路の宝庫ではないですか。やはり自分で捜すべきで、人に頼ってはいけません。反省しました。一時雨が激しく降りましたが、すぐ止み青空も見えそうです。今日は午前中から宝塚歌劇団の専科の轟悠さんを初め、雪組の朝海ひかる、舞風りら、貴城けいさんら組の生徒50人近くと、スタッフがお見合いみたいな形のミーティングがあります。「青い鳥を捜して」、「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」の年末公演の為の顔合わせです。ぼくは「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」のオムニバスの三部の最後の舞台を担当する為に出席します。勿論宝塚では初めての舞台美術です。初めて宝塚を観た後、その主役だった轟悠さんに会った時「舞台美術をやってもらえば・・・」という話が、5年後、やっと実現しました。それもたまたま演出家の三木先生の依頼で、轟さんの話とは別だったのですが、それが偶然轟さんの舞台だけに大喜びです。彼女もきっと喜んでくれていると思います。明日からはいよいよ個展の最後の作品9点目の制作にかかります。テーマは内緒だったのに、昨日26日の朝日新聞(夕刊)の
People欄に紹介されてしまったので読んだ方にはもうバレてしまいました。
9月22日
この休日は神戸と西脇と京都と宝塚へ2泊3日の仕事を兼ねた夏休み旅行でした。先ず兵庫県立美術館で開催中の当館コレクションの絵画作品40点の展示を見たあと、西脇へ。先ず墓参りに行きました。西脇の岡之山美術館も開館して20年を迎へ、そのレセプションと午後からは瀬戸内寂聴さんの講演が市民会館であり、超満員。終わって瀬戸内さんと一緒に京都の祇園で最高に美味しい肉料理をいただき、翌日は宝塚歌劇団で花組の公演を観劇。終わったあと舞台美術の打ち合わせを演出家の三木さんと。稽古中の星組の湖月わたるさんや、宙組の和央ようかさん、専科の初風緑さんらと久し振りで長話をしました。そのあと演出家の酒井さん、栄屋(ブロマイドショップ)の河上さんらと大阪へ。美々卯でうどんを食べて帰京。以上遠足のような日記でした。
大勢の方が西脇へ行って瀬戸内さんの講演を聴かれたそうで、わざわざ田舎くんだりの町へ、どうもありがとうございました。ほとんどの方にお会いもせず大変失礼しました。何かと当日は忙しかったのです。
9月20日
絵の制作場所によって絵のイメージが変わる。今制作中の作品は以前使用していた明るいアトリエだ。Y字路路シリーズーを描いたのは狭くて暗いアトリエだったけれど、今回の作品はアトリエが明るいせいか作品も明るい。色んなアトリエで色んな絵を描いてみたいと思う。東京のアトリエから京都のアトリエに移った知人の画家は、作風が変わってしまいそうだといって東京で描いていた作品を京都のアトリエに並べて絵の傾向を統一しようとしていた。作品が変わるせっかくのチャンスなのに、惜しいなあとぼくは思った。
9月19日
34〜5年前「芸術生活」という雑誌で日本国中を2年かけて廻り、各地の風景画を描いた「日本原形旅行」で同行した時のカメラマンK君が久し振りに遊びに来て制作中の写真を撮ってくれた。そのあと一時間一緒に散歩した。旅行に同行した編集者と運転手の二人はすでにこの世にいない。早く死んでしまった。もう一度四人でまた同じ旅をしたいねとカメラマンのK君と話す。目を閉じると色んなシーンが思い出される。カメラマンのk君とはインドへも一緒だったし、禅寺にも一年間参禅した仲なので、またどこかに旅をしたいねと話す。そんな旅をする日が来るのか来ないのか、その時になってみないとわからない。もう残されている時間がそう長くない。
9月14日
昨日、国立小劇場に文楽を観に行きました。文楽はニ、三ヶ月に一回の割りで観ていますが、人形の演技には圧倒されます。血の通った肉体以上に人形が魂を持った時は凄絶な美が浮かび上がってきます。次回がまた楽しみですがなかなか取れないのが難点です。
9月9日
アトリエの天井が高く、この暑さじゃクーラーが効かないので、クーラーを止めてピカソじゃないけど、反パンに裸での制作が続いているけどこの方が、アマゾンのジャングルで描いているようで野生に戻されます。絵の制作は野生に戻ることでもありますから、本来の姿になったわけです。TOKYO熱帯アート展とでも名付けますか。言っときますがY字路シリーズではありません。
9月7日
東京に住んでいますが、都心に出るということは、芝居を観に行く時位で、終わったらすぐ帰ります。特に盛り場に出るということは全くない生活です。東京はテレビで知る程度の知識しかないので、地方に住んでいるのと変わりないです。幸い近所には樹木が多いので、街で感じるような疲労感は少ないのが救いです。絵の具の緑色は人に恐怖感を与えますが自然の緑色は平和な気持ちにしてくれます。
5月から今日までほとんど毎日絵を描いていますが、以前に比べたら何倍も遅くなりました。一ヶ月で150号が2点描くのがやっとです。10月19日からの個展には9点出品する予定が、まだ7点です。あと2点。アトリエのクーラーはあまり効かないので夏の制作は時には地獄的です。今月中に2点は無理かも知れません。遅くなった分だけ円熟してくれるといいですが。個展のために描くのは決していいことではないと思っています。スポーツの記録と同じように個展は通過点です。
全作品をポストカードにしたいという夢を持っています。ポストカードをコレクションするのが趣味だからです。好きな作品のポストカードを集めて自分だけの画集を作ればいいのです。以前テレビでクレーのポストカードをあるったけ集めている人がいましたが、素晴らしいコレクションです。僕の作品も機会あるたびにポストカードにして点数を増やしていいく計画です。新作ポストカードはネットで発表します。
9月5日
最近は昔のように非現実的な、またスペクタクルな夢も全く見なくなって、日常のできごとの延長みたいな実に現実的な夢で、あれは夢だったのか現実だったのかという記憶があいまいになってきています。そういう意味で現実の領域が広がったのか、また反対に夢が現実の中に食い込んできたのか、その内、生と死の区別もあいまいになるともっと面白くなるのではと、そんな「夢」を見ています。
9月4日
昔はロックが好きでルック抜きの生活は考えられなかったけれど、どういうわけか絵を描き始めて(1980年初頭)からは絵画とロックは相性が悪いのか、ほとんど聴かなくなってしまった。もっぱらクラシックと懐メロが中心です。クラシックでもモーツアルトが一番しっくりきます。モーツアルトの高周波と低周波のバランスです。1/fゆらぎによってアルファー波が脳内に発生するからか、気分爽快で制作できるからです。懐メロはあまり聴くとやや危険かなと思います。というのも情緒過多だからです。気分がロマン派になり過ぎるのもよくないからです。まあ七味唐辛子的役割でしょうか。
9月1日
ドーピングで金メダルを取った選手がいるというが、ドーピングはそんなに超人的にしてくれるのなら、ドーピングによる「ドーピングアート」なんて可能かも知れないなどとそんな馬鹿なことを妄想してみた。でもドーピングまでしてメダルを欲しがるその背景は何だろう、メスカリンを服用して描いた画家がいたが、そこまでして自己を超克したがる芸術家の業はシンドイものです。芸術によって自己を超克できるとしんじているならそれこそ妄想です。