2001.10
今日10月30日のショート・ショートエッセイ

 久し振りの近況報告です。原美術館の個展がオープンと同時に、
延期していた〆切りなどの仕事をしたり、
講演、対談などがあってなかなか「文字」が書けなかったのです。
とはいうものの、実は今日29日は京都に居ます。
2日前に大阪のブックセラー・アムズという洋書店で講演とサイン会が ありました。
その訳は海外向けのポスター集が出版されたから、
出版を記念してのイベントだった訳です。大判のごく新作まで掲載された本で評判は上々です。
英文ですが日本語版も出ているとか聞いていますが、いつかな?とぼくはよくは知らないのです。
青山ブックセンターやナディフなどでは販売されると思います。詳細はこの
ホームページでお知らせします。(このサイトにても販売する予定です)
大阪の次の日 、つまり昨日はぼくの郷里の西脇市岡之山美術館でのワーク・ショップに出席。
目下開催中の「冒険譚」という油絵の個展に合わせてのイベントで、広島、奈良、
徳島、などからも参加者が集まりました。
 来年この美術館で開催されるサムホール・ビエンナーレに出品する作品を参加者は制作しました。
夜は美術館の人や高校のクラスメイト達とぼくの目下のテーマ「Y字路」探検に出て、沢山集蒐しました。
その内絵画にして発表します。原美術館の個展では初めてのY字路を発表しています。
 今日は朝から友人の運転で丹波篠山に行きました。郷里の近くなのに一度も行ったことがなく、
今日初めて行きました。城下町で静かな美しい町、ただしY字路が極端に少ない町です(がっかり)。
その足で 京都に入り、伏見稲荷に鳥居のY字がある事を思い出し、行って来ました。
 明日(10月30日)は京都国立近代美術館へ行って、そのあと信楽に行きます。
次の日は徳島まで足を延ばしますが、また報告しましょう。

今日10月15日のショート・ショートエッセイ

 いよいよ原美術館の個展「暗夜光路」がオープンされる。
10月21日(日)午後4時より講演「横尾忠則今を語る」お問合せは http://www.haramuseum.or.jp/
また当日講演終了後、新刊「TADANORI YOKOO FREE SOUL WEEK」刊行に合わせたサイン会あり。
参加費:一般2,500円、メンバー1,500円。定員70名(先着順)

今日10月10日のショート・ショートエッセイ

 こういう雨の日は大抵の人は約束の時間に遅れるというのに、
糸井重里さんはちゃんと時間通りに(少し前だったけど)に来られた。
むしろこちらは5分遅れだった。
 三島由紀夫さんは人の家を訪れる時は時間通りに行くべきではない。
5分遅れるのが礼儀だと書いてあったと記憶する。
葉隠思想に学ぶ三島さんは5分前を5分後と感違いされたのでは。
 でも糸井さんの時間ジャストは、例えば・00字と原稿を頼まれるとピタッと
100字に納めてしまう快感をよく知っている 人の行動ではないかと思うのだが如何だろう。
 こんな風に糸井さんのことを定めつけてしまうと、
きっと御本人はぼくの この文章通りに今日から生きなければ ならなくなるに違いない。

夢日記

 有楽町の元、日劇の前の通りで日本でザインセンターのかつての上司の
田中博さんにばったり会う。
彼はぼくの分厚いゲスト・ダイアリーと郵便局の風景スタンプを
コレクションしたスクッラップブックを持っていた。
が、ぼくに会うなり地面に落とした。きっと重かったのだろう。
それを拾ったぼくもやはり重いと思った。
 彼はぼくのためにこの2冊の本を有楽町にある郵政省に持って行くところだった。
郵政省の何課に行けばいいのか、
またそこの道を知らないぼくは田中さんに教えてもらう。
 近道があるというのでそこから行こうと思うが途中に樹が茂っている小高い丘
というか崖を登る必要がある。
やっとの思いで樹をかきわけて登る。
振り向くと遠くに田中さんが見守るようにして立っている。
ぼくは彼に別れの 手を振って奥の方へ。
 そこには作業現場のような建物がある。建物を通り抜けようと思って中に入るが、
そこは薄暗い所で女性ばかりがいる。
目が慣れてくると中年の裸の女性が二人こちらを見ているのに気付く。
大正時代の女性のようだ。またそこは女風呂になっている。
まさかここを通り抜けるわけにはいくまい。
ぼくは建物の外に引きかえすが果たして郵政省にいつ着くのやらと
やや不安になってきた。 そんな夢を見た。
 もうひとつの夢は子猫が沢山でる夢である。
一昨年バーゴとミンネの愛猫が死んでからよく猫の夢を見るが、
バーゴとミンネは滅多に出てこないで、
どういうわけか子猫ばかりが出てくる。すでにどこかで子猫に転生しているのか。
それとも霊界で子猫時代に戻っているのか、どちらだろう。
 可愛いがられた動物はあちらで主人が死ぬまで待っているという。
あちらは時間がない世界だから長く待ったという
感覚もないはずだ。従っていつかは会えると信じている。


今日10月1日のショート・ショートエッセイ

 今日(10月1日)朝から雨。テレビをつけると相変わらず「戦争」のニュース。
それに高橋尚子の世界新記録とイチローの新人記録のニュース。
どういうわけか左肩がすごく痛い。夜中に肩が飛び出していて冷えたのか。
10時のラップネットの打ち合わせは井川遥のポスターと写真集に関して。
この間ぼくが撮った彼女の写真を使ってポスターを作る。
写真集は全ページぼくの写真だけれども、ポーズは二種類だけ。
そんな同じ写真を100数十ページだらだら並べるだけ。
アートブックになるだろう。
 午後一番は平凡社で出た新刊の対談集「芸術ウソつかない」に100冊サインをする。
東京堂書店などの店頭に置かれるらしい。またエッセイ集 「晴のち晴」(小学館)
こちらも150冊サインをする。
 雨依然として降り続ける。
ニューヨークからの友人リンダさん来訪。
11月15日からニューヨークのロス・ホロウィッツ・ギャラリーで開催される
作品18点のタイトルを決める。
彼女が見事な英語に翻訳してくれる。ニューヨークの後ロスアンジェルスでも開催。
作品はアナログによるコラージュ作品。70年代と今年の新作
など20数点が展示。すでに複数の美術館にコレクションが決まっている。
 日本と違ってアメリカは展覧会の始まる前に美術館が先にコレクションする。
日本は評価の定まるのを待ってからだから時には数年後なんて
ざらである。
 昨夜の長嶋引退で泣いている中年の姿を見て情けないと思う。
長嶋離れができない日本人そのものが過去の人だ。
ノスタルジーに生きる人生観だけは持ちたくないね。